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2022.05.24
自家培養軟骨移植術のご案内
自家培養軟骨移植術
自家培養軟骨移植術とは?
関節軟骨は、膝の動きを滑らかにしたり、負担を和らげたりといった役割を果たしています。しかし、事故やスポーツなどで軟骨が欠けたり、剥がれたりしていまうと自然に治癒するのは難しいと考えられています。
当院では自家培養軟骨ジャック®を使用します。
自家培養軟骨移植術のメリット
① 安全性が比較的高い
患者様ご自身の軟骨を培養して治療に使用するため、拒絶反応が極めて少ないとされています。
② 広い範囲を治療できる
採取する軟骨は少量ですが、これを培養することで細胞を増やすことができます。そのため、広い範囲の軟骨が欠けた場合でも治療することが可能になっています。
③ 保険が適応される
『外傷性軟骨欠損症』または『離断性骨軟骨炎』と診断された患者様で、かつ、欠けた軟骨の面積が4cm2以上の場合は公的医療保険が適用となります。また、年齢や所得によって異なりますが、高額療養費制度の対象にもなっています。
自家培養軟骨移植術のデメリット
① 手術が必要になる
培養した軟骨を患者様の欠けた軟骨部分に移植する必要がある以上、切開を伴う手術を行う必要があります。その点で患者様の身体的な負担が小さくないことが挙げられます。
② 入院が必要になる
自家軟骨を移植した後は患者様によって異なりますが、約1か月程度の入院が必要になります。
自家培養軟骨移植術の流れ
自家培養軟骨移植術の流れは以下の通りになります。
術後のリハビリテーションについて
移植が終わった約1~2週間後からリハビリテーションが始まります。理学療法士の下でゆっくりと膝を動かしていき、4週間後から少しずつ膝に体重を掛けていき、6週間後には全体重を掛けていきます。リハビリテーションの内容や時期については軟骨の欠けた場所や大きさなどで変化します。
更に詳しく知りたい方はこちらのサイトを御覧ください。
J-TEC「自家培養軟骨ジャック」