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手・肩・ひじ 2021.11.15

【肩の専門外来】肩の痛み、四十肩や五十肩。

肩の痛みはガマンせず専門医に相談を。

日常生活からスポーツでの“肩の痛み”などいつでもご相談下さい。

 

肩の痛みでよく知られているのは四十肩や五十肩です。程度によって肩関節周囲炎、凍結肩、肩関節拘縮などといわれます。これらは関節にある“袋”が小さくなる、縮んで動かなくなることで起こります。いつの間にか痛くなったり、徐々に上がらなくなったりし、夜中に 痛みで目が覚めることもあります。発症の約7割は女性で30代から症状が現れる人もいます。似た症状の腱板断裂など別の疾患が隠れている可能性もあるので注意が必要です。日常的に負担がかかっていたり、軽い外傷が引き金になったりするほか、原因がない場合もあります。治療法は消炎鎮痛剤の投与、ステロイドやヒアルロン酸の関節内注射、リハビリテーションの実施です。症状が進んでしまうと関節の袋を切る手術を施すケースもあります。長く同じ姿勢を続け、動かさずにいると体は固まりやすいです。仕事中、1時間おきに胸を張る、体をひねる動作を取り入れるだけでもこわばりがとれやすくなります。日頃から適度に動かす習慣をつけましょう。数週間痛みが続くときは、重い物を持たないなど無理をせず、早めの受診をおすすめします。

 

中高年の方が肩の痛みを日常生活で感じる主な原因にはどのようなものがありますか?

 肩の病気といえば、一般的には四十肩や五十肩をよく耳にされると思います。しかし、40代〜50代に限らず30代から症状が出たりすることもあります。四十肩と五十肩の違いについてよく聞かれることがありますが、厳密に言うと四十肩や五十肩は病名ではなく古くから俗語として使われている名称になります。昔は「長寿病」と言われていました。病院で使用する診断名は「肩関節周囲炎」になります。長期に続くと「肩関節拘縮」という診断になります。症状としては、関節の袋(関節包)が縮むことによって、関節が動きにくくなります。そうならないような対策として、早期から内服や注射によって疼痛を緩和させ、肩の運動やリハビリテーションなどの治療を実施していただきます。

肩の痛み=肩関節周囲炎?肩関節周囲炎とはどの様な症状なのでしょうか?

 肩の痛み=肩関節周囲炎ではありません。診断するときに大切なのは、炎症症状の他に隠れている疾患を見落とさないようにすることです。例えば、肩の中にある小さな筋肉(腱板)が切れて「腱板断裂」をしていることや、石灰が溜まって起こる「石灰沈着性腱板炎」など、同じような動作で痛みを出す症状でも、肩関節周囲炎との鑑別が必要になる疾患もあります。肩関節周囲炎の代表的な症状は「動かすときに痛い」「腕を上げるときに痛い」「夜の痛みや痛みで目が覚める」といったものが特徴になります。肩関節周囲炎は原因が無い場合もありますが、基本的には日常的な負担が繰り返されることや軽微なケガが原因で起こることがあります。しかし、はっきりとした原因がない患者さんも沢山いらっしゃいます。肩関節拘縮と言うのは関節が固まってしまうことのことをいいます。肩関節が100度よりも上に挙がらないと診断になります。肩関節周囲炎の場合はまだ可動域が保たれている状態になります。

肩の専門医

南川智彦 医師

【専門】
肩関節、股関節、関節リウマチ

【資格・所属学会】
日本整形外科学会 整形外科専門医
日本リウマチ学会認定リウマチ専門医
日本整形外科学会
日本股関節学会
日本肩関節学会
日本リウマチ学会
日本人工関節学会
日本骨折治療学会
西日本整形災害外科学会
日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)

肩の専門医

肩の手術を専門に行なっています。

■鏡視下腱板修復術 (Arthroscopic Rotator Cuff Repair)
 →肩周辺の筋群(腱板)に起こった損傷を修復します。
■鏡視下肩関節唇形成術 (Bankart修復術、SLAP修復術)
 →肩関節の脱臼によって生じる、靱帯や関節唇の損傷を修復します。
■鏡視下授動術
 →動きが固まった肩の関節包を解離し可動域を改善させます。

※「肩の痛みが取れない」「腕が上がらない」などの症状でお悩みの方はお気軽にご相談下さい。

ご相談窓口

「患者さんの症状に応じた、適切でより質の高い医療を提供できるように解決の方法を一緒に見つけて参ります。」


 病気になると、健康な時には考えなかったような心配なことや不安なことが色々と出てくることがあります。はじめて経験することも多く、患者さん・ご家族が抱える不安も大きくなります。当院では、医師・看護師・コメディカルが連携を取り合い患者さんの病状を把握しながら、患者さん・ご家族の不安や悩みの解決の糸口が見つかるよう、一人ひとりに最善のサポートを行っていきます。

 

ご不明な点やご質問などございましたら、まずはお電話にてお気軽にご相談ください。

 

【肩の専門医】 南川 智彦医師 診察日

 

 

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